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新刊『UFO手帖5.0』 特集:映画『UFO ―オヘアの未確認飛行物体』  オンライン販売開始!
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新刊『UFO手帖 5.0』の通信販売を開始したことをお伝えします。 Spファイル友の会 BASEネットショップ # ↓下記URLからにアクセスできます↓ https://spfile.thebase.in/items/36442407 https://320board.com/user/ufo_techo/img/265/0002.png 『UFO手帖 5.0』は、11月22日(日)に開催された第三十一回文学フリマ東京においてリリースされました。当日、新型コロナの感染増加で困難な状況の中、ご来場いただき、私たちのブースに立ち寄ってくださった皆様、本当にありがとうございました。 今回は、Spファイル友の会がオススメする、知られざるUFO映画『UFO―オヘアの未確認飛行物体』の特集です。特集以外の記事も充実していますので、本の詳しい内容は、以下を御覧ください。 # Spファイル友の会 http://spfile.work/spf2/2276 # 「馬場秀和ブログ」 https://babahide.blog.ss-blog.jp/2020-11-24 # 「又人にかけ抜かれけり秋の暮れ」 https://macht.blog.jp/archives/1078295418.html # 「笑う金色ドクロ」―UFO手帖5.0感想と紹介 [その1] http://www.golden-skull.net/article/478673944.html [その2] http://www.golden-skull.net/article/478694398.html [その3] http://www.golden-skull.net/article/478712336.html # ものぐさ太郎α(三二〇) https://320board.com/monogusa_t/279/ # 文学フリマの少年 母親に連れられて歩いていた小学生らしき少年が、ぼくたちのブース前で立ち止まった。そして、テーブルの前に貼ってあるポスターを無言で凝視している。「これ見本誌なので、どうぞ」と少年と母親に声をかけると、少年はズイと近づいてきて、やはり無言のまま本を手に取って新刊の見本誌をめくり始めた。 僕らの本にあまり興味が無さそうな母親に、「文字ばっかりなんですけどねぇ」と気を使って声をかけると、「子供にはちょっと難しいですよねぇ」と母親。 我々の本はお世辞にもわかりやすくない。というかご存知の通り、ほとんどマニアのひねくれた道楽の極みたいな本で、表紙にど派手なUFOが描かれているわけでもない。窪田さんの素敵なイラストや、めなぞ~る♪さんの漫画、また、寄稿者子息によるUFO目撃記事などもあるにしても、文章以外のコンテンツはさほど多くはない。少年が読むには難しすぎる本だ。 僕らが子供の頃は、UFOは大人も子供も興味の花形だった。テレビでUFO特番が放送された翌日の学校はその話題でもちきりだった。でも、今やそれほどの熱狂はなく、せいぜい安いテレビ特番でYouTubeで見たことがある動画が流される程度だ。あと、変なお祈りしてUFO呼ぶやつとか。 それでまあ帰って行くだろうと思っていたのだが、その少年が買うと意思表示したようで、母親から「買うんですって」とお金を渡される。 ぇぇえっ、と微妙に驚く売り子の僕たち。 表情を変えずに新刊を受け取り、母親に連れられて立ち去る少年。 文フリで一番印象に残っている出来事だ。何かはまったくわからないが、何かが彼の心に触れたのだろう。こういう印象に残る出来事との出会いがあるから即売会はやめられない。 11月18日(水)から、東京の新規感染者数はほぼ500人で推移し、日本医師会からの見解「我慢の3連休」のなか開催された、第三十一回文学フリマ東京。ほんの一週間前の開催だったら、まだ少し楽観できていたかもしれない。 その影響で来場者数はかなり少なかっただろうし、また開催時間が短縮されたことや、運営の努力による入場制限によるところも大きいだろう、会場は常に混雑することはなく、ほどよい状態が保たれていた。 この本のどこが、あの少年の琴線に触れたのだろう。 やはりコロッケそば、だろうか……
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