

『UFO手帖5.0』が広まったとたん、空には穴あき雲が続々と現れ、かつて宇宙に向けてアレシボ・メッセージを送信したアレシボ電波望遠鏡が崩壊した。しかも、世界各地に謎のモノリスが出現……。これははたして偶然なのだろうか。これで合衆国大統領が宇宙人情報を暴露してくれれば完璧だ。
何かが始まっている……。
というわけで、『UFO手帖5.0』をご購入いただいた皆様、まことにありがとうございました。今回は特集で紹介した映画『UFO―オヘアの未確認飛行物体』を観ていただくことで、一粒で二度おいしい構成となっております。まだご覧になっていない方は、これを機会に是非ご鑑賞ください。
https://320board.com/user/ufo_techo/img/306/0002.jpg
# 映画『UFO――オヘアの未確認飛行物体』はAmazonプライム・ビデオ等で観ることができます。
https://amzn.to/3lsVXKe
HD画質レンタル299円より(※Amazon会員ならプライム会員でなくても視聴できます)
また、その他様々な動画配信サービスでご覧いただけます。
https://bit.ly/3odXTbA
# デレク・チャートについての四方山話
ここからは映画を観た方のお楽しみ、ということでオマケです。
映画のなかでデレクくんがつくる暗号文(以下デレク・チャート)を、書き起こしました。デレクくんがしたように、このデレク・チャートからグリッドを見つけ、解読のキーとなる「o--o--oo-oo--o(2進数:10010011011001 / 10進数:9433)」を見つける遊びができます。
https://drive.google.com/file/d/17M_g5lb-0XrSlfRO69AGPVCRJUdarJZP/view?usp=sharing
この暗号文についての四方山話をちょっと書いておきます。映画の中で使われる、このような暗号文は、適当に作られていることも多いんですよね。この映画の中でもそれほどハッキリ長い時間映っているものでもないので、単に意味ありげなテキストの羅列でも十分だったはずです。
そこで実際に検証できるだろうかと、簡単な解析をするプログラムを作ってみたのですが、うまくいきませんでした。映画の中で語られるように、それを単純に14ビットで区切ってみても、肝心のパターン「o--o--oo-oo--o」が現れなかったのです。
書き起こしが間違っているのかもしれないと見直してみると、確かにいくつかの誤りを見つけたのですが、しかし、それを修正したところで結果は同じでした。しかも14ビットで区切っていくと、最後に5ビット余ってしまう……。
その時つくった解析プログラムの残骸はココに。見ても意味無いものだが、せっかくつくったので記念に(笑)
http://sp-file.oops.jp/ut5/_ufo/
やはりデレク・チャートは映画の見栄えとして適当につくられたものだったのだろうかと、少しあきらめムードだったのですが、このパターンが確かに存在することは目視で確認できました。問題はこのパターンを無理なく抽出できるかでした。再度映画を見返し、映画のなかの暗号文と見比べてみることに。
このバイナリデータの最初と最後に「o(1)」が14個並んでいる。なので14ビットなのはわかる。でもデレクくんがバイナリのデータを61x43にして、なぜ「グリッドだ」と思ったのか、わからなかったのだ。でも、実際にそうしてみて見比べているうちに、ぼんやりとその理由がわかってきた。
61x43にすると最後の縦列が綺麗に「-(0)」でならぶ。つまりこの部分は不要なデータなのだ。それは43を14で割ると1余ることからもわかる。14文字で線を引いてみると、ああ、たしかにグリッドだ! ということに。
これで問題のパターン「o--o--oo-oo--o」を無理なく評価できるようになる。しかも、その横軸先頭文字から下に続く縦列を逆に見ていくと見事同じ「o--o--oo-oo--o」が確認できる! おお意味あるパターンだ! バンザーイ!! ――とデレクくんの歓喜を追体験できたのでした。
まあ、ボク(ダメ編集長)がわかるのはここまで、あとの詳しいことは、本誌(UFO手帖5.0)に掲載されている「微細構造定数の彼方に」を読みながら、考察していただければと思います。
# UFO手帖5.0をまだお読みになっていない方はコチラから
Spファイル友の会 | BASEネットショップ
↓下記URLからにアクセスできます↓
https://spfile.thebase.in/items/36442407
https://320board.com/user/ufo_techo/img/306/0001.png
2020-12-04 11:15:14
